「やりたいことがある人は未来食堂に来てください 」- 小林せかいさんの思考に触れられる
やりたいことがある人は未来食堂に来てください 「始める」「続ける」「伝える」の最適解を導く方法
- 作者: 小林せかい
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2017/04/01
- メディア: 単行本
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未来食堂さんは、数年前に、「元クックパッドのエンジニアが作る新しい食堂」というような記事を見て知ったと思う。食堂にも伺ったことがあるが、働いている場所との関係もあり、1度お邪魔しただけだった。
食堂を経営されていて、この本の著書である「小林せかい」さんは、「事業計画や収支の公開」や「あつらえ/まかない」などの新しい仕組みをやられていて、なんとなく、好きな考え方、共感できる方だなぁと思っていた。
本作で、既に3冊目の著作とのことだけど、本を出されていることは知らなかった。今回、たまたま、本屋で見つけて手に取ってみた。
この本は、「小林せかい」さんが、「やりたいことがあるけど、どのように始めたらよいか」と考えている方に、「何かを始める方法」を、1つずつ丁寧に、語りかけるように伝えてくれている本。 ともすれば、ドライに感じるだろうことも、小林さんの経験談やその裏側の考えを元に語ってくれているので、正しく理解ができる。
また、小林さんの思考や大事にしていることが、よく分かる本で、その多くが、共感できるものであり、僕自身も大事にしていることだった。こんなワードに共感した人には、おすすめできます。
- 当たり前と思われていることを解体する
- 問題点と恐怖を混同しない
- お客様に関係がない、無駄なことはやめる
- 徹底的に既存から学ぶ
- 必ずしも満点である必要はない
- 改善せざる得ない状況を作る
中でも、僕が強く共感したのは、「5倍ルール。自分が提供したい内容の5倍の値段のものに慣れ親しむこと」という考え方。
僕自身も若い頃、高価な商材を扱っている営業の方と商談してみたり、高級ホテルでランチを食べたりしていた。そこから言葉の使い方や立ち振舞いなどを観察しつつ、学んでいた。 僕自身がビジネスマンとして未熟だったし、当時は諸先輩方の多くも若い会社だったので、どのようなものが世の中の正解か分かっていなかった。 自分が想像できないものや、自分が完成形を見えていないことをやろうとすると、非常に非効率になってしまう。だからこそ、「既存のベストプラクティス」から、十分に学ばせていただくことが重要だと思っている。もちろん、この本にも書かれているけど、値段だけではなく、ある一定の基準を超えたものから真摯に学ぶということが重要だ、ということです。
「新しく何かを始めたい人」はもちろん、「小林せかいさんの世界観に共感している人」には、おすすめの本です。